古き良き時代

 映画『always 続・三丁目の夕日』を見てきました。平日なので空いてましたね。ふと周りを見回したら、年配の方だらけ・・・若者は私だけでしたw昭和30年代の話ですから、両親の子供時代はこうなのかなと思いながら見てました。良い意味でも悪い意味でも近所付き合いが濃厚な時代でしたので、みんなで助け合う姿を見て優しい気分になりました。戦争の話題とか出たり、まだ爪痕は残っているだなと実感。もちろん生まれていませんので体験したことがありませんが、ノスタルジックな気分になりました。
 主演の吉岡秀隆さんは、私と顔とか色々と似ています。特に子供時代、『北の国から』の黒板純役の時なんか自分でもそっくりだなと思いますね。母や従姉妹から純、純と言われてましたw


 昭和30年代だと両親の子供時代ですが、劇中よりも貧乏でしたね。両家とも地方の旧家ですが、父方は跡取が戦争が終わっても帰った来ないので、祖父が本家を継ぐ予定でした。ですがひっこりと跡取が帰って来て、一家揃って離れに住むはめに・・・母方は、曽祖父が婿養子だったので曾祖母が強くて、遊び人だった長男の祖父には継がせず結局三男が継いでいます。そして同じく本家の敷地内に住んでいたのですが、曾祖母が孫にお菓子を与える中叔父だけ冷たくして、貰えずに泣きながら帰ってきたりしていたようでした。
 劇中で子供が家事を手伝うシーンがありましたが、両家とも共働きだったようです。ですので父方の方はよく知りませんが、母方は叔父が薪を炊いて、食事を作ったりしていたそうです。また叔父は中学から新聞配達をしていたり、家にテレビがなかったので祖父の弟(二男)の家で見せてもらったりしていたようです。
 両親とも中卒で就職しました。ただ父は学はないですけど頭が良い人です。新聞を毎日欠かさず読んだり、テレビっ子なので妙に知識があって、その上物事を論理的に処理するのが長けていて、下手な大学生には太刀打ちできませんね。その上説明するのに論理的に説明しないと納得しなく、知っているだろうと省略するときちんと説明しないと解らないと言われます。本当に数学の証明問題を解くように説明しないといけませんねw
 自分が納得しないことは医者でも遠慮なく質問して、自分が納得するまで質問します。嫌な人ですねw職人さんが好きなのか工事とかすると、じっと眺めていて質問したりしています。今年の夏、家の屋根を直したのですが一緒に登って見ていたしています。果ては隣の家のを建てている時、勝手に登って仲良くなったりw母に職人さんになった方が良かったんではないと言われる始末w一時警備員にさせられ、ていの良いリストラでしたが、「今辞めても損だ。会社が辞めて下さいと言われるまで、意地でも居続ける」と考えてやり続けました。幸い普通の仕事に戻りましたが、次は出向の話が・・・会社にはいはいと言い続ければいいと逆らえばクビになりますから・・・場所の関係で今回は逃れましたがw仕事がかなり出来ないと入れない社宅に入れて、何回も出世のチャンスを蹴っています。父曰く責任なんか持ちたくない、ヒラが楽で良い。アクの強さは私以上ですねw


 何故か私の部屋に当時のアルバムや母や伯母や叔父の卒業アルバムがあるのですが、見ていると当時の光景が分かります。祖父の若い頃の姿は、外国人みたいな良い男ですねwうちの家系が美人系なのが納得w祖父には孫の中で初めての男の孫なので、一番気に入られてました。土曜日になると幼稚園から帰ってくるとウイスキーを飲みながら待っていて、そのまま自転車の籠に入れられ拉致られて、途中従姉を拾ってそのまま泊まってましたね。祖父は、私が幼稚園年中の時亡くなりましたので、孫8人の中で記憶にあるのは上の2人だけです。そもそも生まれていない孫連中もいますのでw
 従姉は記憶がないようですが、曾祖母の葬式やちょうど倒れていた時、遊びに行ってましたので祖父が救急車に運ばれる姿や皆で病院に行ってエレベータに乗ったシーンとか、告別式の時父に抱き上げられて棺に花を手向けたり、実家に行って骨箱が置かれていたこととか、一回忌とか結構覚えています。


 母方の実家に入っているので、子供の頃から母方の実家を継ぐことは暗黙の了解です。でも父方は、継ぐ従兄弟がいないんですよね。いても自閉症とか・・・母方の従弟に自閉症がいたり呪われた家系ですかねw母方に入ったので、父方はノータッチの予定ですが、母方の本家にも跡取がいないんですよね。何となく私が継ぐ予感がひしひしとw