まぁ、色々と出るわ出るわ

  • プール事故、ボルト止めは6か所だけ…何もなし3か所

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060804i201.htm?from=main2

 まぁ、段々と事故の真相が明るみになるにつれ、呆れるしかないです。
 
 私自身は場所は知らなかったのですが、事故があったプールのわりあい近所に会社があり、最近はよく同僚とこの事件の話題になります。また、仲の良い従妹がふじみ野市に住み、もうすぐ2歳になる娘がいます。もしこの事故が明るみにならずに、数年後に件の流れるプールで遊んでいたと考えると、背筋が寒くなります。
 私は今年の4月まで品質管理という部署にいて、企業の危機管理を司る職場にいました。そして、以前トヨタ系列の企業に勤めていて、そのような面は非常に厳しかったですね。そのような経験を通してみると、マニュアルを作成する人は、そこに書かれてる以上の事を知らなければ問題になりません。それと作成にあたって、誰が読んでも同じ事がわかるものを作る事は、想像以上に労力が要ります。
 また、現場との齟齬が起きたり、現場が作業の効率化を優先するため、あえて無視し作業して、後々問題になったケースがあります。6、7年前に起きた東海村原発の臨界事故がその典型です。
 よく日本人の危機管理の甘さが指摘されてます。日本人の性向として、悪い事とりわけ最悪の事態を考えない。いや正確に言うと最悪の事態を考えたくない所があります。で、いざそのような事態を想定してないから、首脳陣や担当者が狼狽し、お詫びの記者会見の対応や初期対応の時に、傍からみればどう考えても拙い対応する企業が多いです。勿論社内のしがらみによって、抜本的な対応ができないのも理解できます。しかし、あくまでも「危機対応」ですので「むら社会」のなぁなぁの体制から、あえて蛮勇を奮って決断し実行しなければならない場面があります。それでないと幾多の例の通り泥沼に陥りますね。
 なかなかそのような思考を持つ人、解かってはいるが社内の「しがらみ」に囚われなかなか実行できない人が大半ですね。ある集団の中から異を唱える勇気を持つような「個」を持つ人間が少ないし、それを潰そうとする「空気」があるのが問題です。これは何も日本特有ではありませんが、特に日本人にそのような傾向は大きいです。多神教徒である日本人と一神教徒の欧米人との根源的な違いでもあります。

 まぁ、私のように普段はなぁなぁで適当にしていて、いざという時主張を梃子でも変えない「変わり者」の方が特殊ですからね。適当に周りの空気に合わした方が、楽ですし安全ですから、私のようにわざわざ地雷原に突っ込む方が馬鹿ですからねw