絶対ズボラ宣言っ!

ウソツキクラブ短信 (講談社プラスアルファ文庫)

ウソツキクラブ短信 (講談社プラスアルファ文庫)


 河合隼雄氏に生まれて以来の無二の親友大牟田雄三さんがいます。2人はそっくりで、よく間違えられていてそれを楽しんでいました。
 河合さんは生真面目というか、うそはおろか冗談のひとつも言えぬ人間で、万事控えめで無口な方だったそうな。大牟田さんは対照的に饒舌で、虚実の世界を自由に駆け巡る才能あったそうな。
 2人で役割交換をして喜んでいるうちに、お互いに影響され、河合さんも少しは冗談を言ったり、必要最低限の虚言を吐いたりするようになった。日本ウソツキクラブの会長も、もともとは大牟田さんの発想で創設されたもので、河合さんはただの隠れ蓑w
 

 ウソツキクラブの条件
ウソを言ったとき、7割以上の人が信じる
ホントのことを言ったとき、7割以上の人がウソと思う
そして7割以上の人が笑い出すこと

 
 毎年4月1日にウソツキクラブの総会開催の通知が来るが、その通知を受けて出席するような人は、即刻除名と書かれています。それに真を受けて例会など開かれていないと早合点しているようだが、実は毎年ちゃんと例会は開かれているのである。


 この本はどこまで笑えるかで知性を問われます。下手するとどこが本当か嘘か解らなくなります。

 
 例に京都に周天という桜の名所があるが、行くのに途中行きのバスに乗るようです。とちゅう行きのとちゅうにしゅうてんがあって、間違ってしゅうてんまで行くととちゅうに行ってしまう。さてさて虚実の境目は?