一寸先は闇

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070925ia23.htm


 ここまで閣僚を動かさないとは予想外。党内人事は自分に近い人物を起用したが、国会会期中ということで、わざとほとんど弄らなかったということかな。福田首相の独自色を出すのは、通常国会前かその後が解散総選挙の後かな。麻生氏の固辞は後々様子見ということですね。外交姿勢は安部政権と同じく中韓に妥協していくでしょう。ただ巷で言われているように譲歩しないのかなと考えています。良く悪くもバランス感覚に優れた人ですから・・・
 ポスト小泉と騒がられましたが、当人は乗り気でなかった。また小泉政権と溝が出来ていたとは、無役にしたのはもし何か変事があった時の保険の意味合いもあったのでしょう。実際何か変事がなければ、ポスト小泉にはならないというのが、常識的な見方で小泉の反動勢力が担ぎ上げようとしていただけですから。
 参院選の歴史的惨敗にそれ続く安部政権の総辞職の「変事」が起こった訳で、自身でも「変事」だから出馬した発言しているのですから。今までの政権の反動から福田首相のバランス感覚と常識人と調整能力が買われて各派閥が支持する雪崩れ現象になったわけです。
 
 さて、色々と山積みの諸問題の対応と衆参の捩れ国会の運営ですが、前者はそつなくこなしていくのでは?ただ私の予想以上に自民党の支持基盤が構造改革で大打撃を受けそっぽを向かれて、参院選の惨敗がある訳で。昔のようにばら撒きは財政的にも国民世論的に無理なので、抜本的な改革が必要で大なたを振らなければならないのです。ただ今までの政権がそれをしていたのですので、首相がそれをやるか微妙。
 後者は野党は対決姿勢を取っているので妥協する調整は無理でしょう。自分の感ですが、のらりくらりと野党の攻撃をかわしそうですね。


 おそらく本人は党内を沈静化するためのワンポイントリリーフと考え任期は短そう。本人が自分の役目を終えたと言って突然総辞職して誰かに託す予感です。ただ、周りに促されて長期政権もあり得る。選挙ではこの人では大負けはしませんが、辛勝とかそこそこだと思いますので。


 良く悪くも参院の問題があるから、一寸先は闇で不透明で何が起きてもおかしくないですね。