散りゆく者への子守唄

 ふと寄った店で『うたわれるもの』のPS2版を買ってやっていました。内容はアニメ版と同じCVの追加、追加シナリオ、それとシステム大幅な見直し。戦闘の難易度が高くなって、アイテムの存在、ある2人の組み合わせによる協撃、ADVモードの選択肢に鍛錬という戦闘の練習の選択肢が追加されています。LeafのCVの選択には定評がありますが、これもなかなか原作とそう違和感がなく入り込めました。『Routes』と同じく主人公にも声が付いていたので、かなり時間がかかりましたがあった方がプレイする断然リズムが崩れなくて良いですね。
 原作のスタッフが参加しているのでただの移植だけでなく大きなプラスアルファが付きます。大体のエロゲーの移植は、声がないゲームにCVの追加以外はなかなか良いものがありませんから。新キャラの追加、シナリオの追加でも原作とのバランスを崩したり、ただのオマケだったりします。奇をてらしてアルケミストのようにメジャーと原作のCVの両立とかありますけど、原作の声に慣れているので違和感が残ります。良かったのはライターの早狩武志さんが追加シナリオを書いた『僕と、僕らの夏』ですが、肝心の貴理の長台詞が途切れ途切れするらしいです。ということで『ToHeart』PS版で豪華なCV陣とリメイクに近いシナリオ変更と自社で移植できるLeafは、移植には定評がありますね。
 不満は新しい歌がそんなに良くない点かな。原作やアニメ版のOPが良かったので、そのまま流用して欲しかった特にエンディングは原作が一番です。